塗装

カンディハウスの家具で使用する木部は、主にウレタン塗装仕上げ、一部テーブルにオイル塗装仕上げ(OFN)が選べます。質感やメンテナンス方法が異なりますので、以下をご確認ください。
※NF、WNF等は当社独自の塗装色番号です。OFNはオイル塗装を表しています。

ウレタン塗装仕上げについて

耐溶剤性に優れている塗料のため、日頃のお手入れが簡単です。透明感があり、塗料が木目の導管を潰さないため、表面の強度がありながら、天然木の質感も味わえる仕上がりです。基本7色展開(ウォルナットは2色展開)とカラーバリエーションが豊富なため、空間に合わせたカラーコーディネートをお楽しみいただけます。
※製品により選択可能な樹種塗装が異なりますのでご注意ください。

オイル塗装仕上げ(OFN)

天然油脂を木材表面に浸透させるため、しっとりとした感触に仕上がり、ほとんど塗膜のない自然に近い風合いがあります。そのためウレタン塗装に比べ、水などによるシミに弱い特徴があります。ご自身でメンテナンスを行いながら、経年変化を楽しみつつ長くお使いください。
※当社推奨のオイルワックスにてご使用の環境状況に合わせた頻度でメンテンスを行うことをおすすめします。

樹種

Japanese Ash

北海道タモ(ヤチダモ)

モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹。北海道、北本州・中部、また朝鮮半島、中国、サハリン、シベリアに分布し、その中の北海道のもの。年輪の境界に大きな導管が環状配列して(環孔材)、年輪は明らか。心材は褐色で、辺材は淡黄白色です。材は強固で古くから構造用や橋梁材として用いられ、木目の美しさ、均質さから家具材として好まれてきました。

NF

WNF

MBR

DBR

GY

DGY

BL

OFN

※オイル塗装

Japanese Oak

北海道ナラ

ミズナラやコナラなどブナ科コナラ属の広葉樹。心材は灰褐色で柾目面に斑が現れ、木質は重硬で割れやすい。家具材、ウイスキー樽、フローリングなどに用いられます。日本をはじめロシアや中国にも生息し、北海道から産出されるものを総称して北海道ナラと呼んでいます。
※NWTはスプリンターシリーズのみの対応

NF

WNF

MBR

DBR

GY

DGY

BL

OFN

※オイル塗装

NWT

Japanese Elm

北海道ニレ

日本全国、朝鮮半島、中国、サハリン、シベリアなど広域に分布するニレ科の落葉高木。生育に適した北海道に多く自生し、樹高は最大30m以上、直径1mを超える場合もあります。淡褐色の心材と黄白色辺材は、どちらもくすみのある色合いで境界が明確。環孔材で美しくはっきりとした木目が見られます。材はやや重厚でねばりがあるため曲木などに適するほか、車両材、家具材、造作材、ベニヤ材、枕木など幅広く用いられます。

NF

WNF

MBR

DBR

GY

DGY

BL

OFN

※オイル塗装

Japanese Sen

北海道セン

ウコギ科の広葉樹。日本、朝鮮半島、中国、ロシアに分布し、北海道が主な生産地として知られています。淡灰褐色の心材と淡黄白色の辺材は境目が不明瞭で、全体的に明るい色合いの木材です。年輪がはっきりしており、木目は通直、肌目は粗く、軽軟で加工しやすい性質があります。表面に光沢があり、波状杢、縮杢などの杢目が現れるものもあります。建築内装、家具、器具、楽器などの材料として幅広く使われるほか、特に高級合板の材料として有名です。

NF

WNF

MBR

DBR

GY

DGY

BL

OFN

※オイル塗装

Japanese Cherry

北海道サクラ

本州の中部以北から北海道、千島、樺太、中国大陸東北部などに分布するバラ科サクラ属の広葉樹。山桜や朱里桜を称しています。心材は赤みを帯びた黄褐色でやや軽軟。木肌は緻密で美しく、家具材や楽器材などに用いられます。
※WLはSESTINA LUXのみ対応

NF

WNF

MBR

DBR

WL

GY

DGY

BL

OFN

※オイル塗装

Japanese Birch

北海道カバ

カバノキ科の広葉樹。北海道から本州北中部に分布し、心材(赤身)と、辺材(白太)の境界は明瞭。早材と晩材との差が少なく、年輪は特に明らかでない特長を持ちます。耐摩耗性があり、平面を保持するので、体育館の床などに広く用いられます。生育地の条件による成長の違いが多く、より白身がはっきりしているものをメジロカバといい北海道で多く産出されます。
※無垢材を使用した製品では赤身と白太が混在した仕上がりになります。

NF

WNF

MBR

DBR

GY

DGY

BL

OFN

※オイル塗装

Walnut

ウォルナット

クルミ科の落葉広葉樹で北米に産します。日本の鬼胡桃(オニグルミ)がこれにあたり、辺材は灰褐色、心材は紫褐色ないしチョコレート色を示しています。材質は強靭で狂いが少なく、高級家具材として用いるほか、銃床材としても重用されています。ブラックウォルナット、西洋クルミとも呼ばれています。

CW

DBR

OFN

※オイル塗装

木目について

テーブル天板やキャビネットなどの広い面は、無垢材や突板の接ぎ合わせによって製作します。
材料の持つ木目の特長を生かした並べ方を工夫し、製品の魅力を引き出しています。

ランダムマッチ

木目の異なる材料を不規則に並べて接合する手法。同じ木目が並ばないので個性的な表情となり、その合わせ方に職人のセンスと技術が要求されます。主に北海道タモや北海道ナラ、ウォルナット製品に採用しており、より木の魅力を感じることができます。

ブックマッチ

本を開いたように木目を並べて接合する手法。2枚ごとに左右対称の木目となり、板目では木目がつながって、大きく動きのある表情となります。主にナラ、ウォルナットに採用しています。

スリップマッチ

材料を同じ木目の向きに並べて接合する手法。木目が繰り返されるので、均一に仕上がる柾目での使用が中心。大きな面をシンプルに美しく仕上げることができ、主にナラの製品に採用しています。

木の話

木目は均一ではありません

1本の木の中で、木目が直線に近いいわゆる「本柾目」なのはほんの一部分。枝の付いていたところは、木目が引っ張られたような模様。枝が切り落とされた跡は「節」となって残ります。カンディハウスは、それらの特徴を個性として、自然な表情を持つ美しい家具に仕上げています。

環境の影響を受けます

直射日光や暖房の熱に当たると、その部分だけ日に焼けたり、乾いてささくれ立つことがあります。これは工業製品にはない自然素材の変化で、お手入れにより蘇らせることができます。

色も少しずつ違います

同じ樹種でも、1本ずつ色が異なります。さらに1本の中でも、外側と内側、上の方と下では違います。椅子4脚を同じ樹種・塗装でお買い上げいただいた場合、違和感のない色で統一することはできますが、まったくの同色にはなりません。

時間とともに変化します

無垢の木は家具になってからも呼吸をしており、環境により変化します。無垢材のテーブルの場合、まれに反りや割れが起きることがありますが、メンテナンスをしながら使い続けることができます。

傷が付くことがあります

無垢材の家具が、強い衝撃を受けてへこんだり熱で焦げてしまった場合は、蒸気で膨らませたり表面を削って再塗装するなど、修理することができます。