NAGARE

彫刻家 流 政之が手がけた、初めての家具です。自らプロトタイプを制作し、旭川の家具メーカーと共に開発をスタートしたのが2005年10月。ふつうの家具のような常識的なラインを一切持たない、「基準のない椅子」を前に、芸術作品をプロダクトにする作業が半年間続きました。特に、背もたれから肘にかけての線はなめらかになりすぎないよう細心の注意を払い、座枠と前脚には美しい緊張感を持たせるため、光と影がつくる“稜線”を際立たせています。
触れてはならないとされる彫刻と異なり、人の体を受け止める椅子は、掛け心地と強度が最大の条件となります。高級家具材のウォルナットを厳選して使い、十分な強度を維持するべく、高度な構造と木工技術で仕上げられています。
樹種・塗装:ウォルナットOFN

デザイナー

流 政之
流 政之
1923年長崎に生まれる。古流武道、刀鍛冶にかかわり、1943年には海軍零戦のパイロットとなる。敗戦後全国を放浪、石と出会う。1955年最初の個展“飛行空間”を開く。1963年イーロ・サーリネン、マルセル・ブロイヤー、ミノル・ヤマサキらの招きでニューヨークへ。のち四国「民具連」にジョージ・ナカシマを招いて日本での制作を勧める。ニューヨークワールドトレードセンター「雲の砦」などを制作。1978年北海道をまわり、旭川で家具メーカーを経営する長原實と出会う。以降北海道との縁が深まり、奥尻島や大沼に彫刻公園をつくるプロジェクトで彫刻を次々に制作、中心的役割を果たす。2004年には北海道立近代美術館で「NANMOSA 流政之展」を開き、9・11米国同時多発テロで消えた「雲の砦」を「雲の砦Jr.」として甦らせる。2006年旭川の人々の協力により、長年構想を練ってきたNAGARE chairを仕上げる。
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