足元から考える快適な暮らし ― ラグ選びのポイント ―
2024.03.14

足元から考える快適な暮らし ― ラグ選びのポイント ―

ラグはお部屋の居心地や空間の印象を決めるインテリアの大切な要素ですが、デザインや素材、機能など、種類が豊富にあるほど、どれを選べばよいのか迷ってしまいます。今回は、リビング空間にスポットを当てながら、ラグ選びのコツをご紹介いたします。暮らしにぴったりな1枚を選ぶ際の参考に、ぜひご覧ください。

[目次]

ラグを使うメリット

サイズと形選び

素材選び

納品事例

ラグを使うメリット

  • 空間の境界線のような役割を果たしてくれるため、お部屋にメリハリが生まれます。
  • ほこりを吸着するため、部屋の空気をきれいに保てます。
  • 音や振動を吸収するため、防音効果があります。
  • 足元の保温効果があるため、冬場の防寒対策になります。
  • 座ったり寝転がったりなど、床でくつろぐ際の心地よさを高めてくれます。

 

サイズと形選び

居心地のよい空間づくりのために、家具や間取りとのバランスを考えてラグのサイズや形を検討しましょう。ソファーを設置している場合は、ソファーの横幅+片側1020程度のサイズが目安になります。ソファーやテーブル全体を大きくカバーしたい場合は、ゆとりのあるサイズを選びましょう。動線の都合でソファーより大きなサイズでの配置ができない場合は、ソファーの前脚がラグに乗るようにするとズレの防止になります。


写真)ソファー横幅 375㎝ / ラグ 460×200

長方形の場合

長方形の場合、140×200は一般的な2人掛けソファーに、200×250は3人掛けソファーに合わせています。

写真)ソファー横幅 211㎝ / ラグ 210×150

丸型の場合

丸いラグは長方形よりさらに自由な配置を楽しめます。ソファーの足元に収める位置によっても変わりますが、φ1800は2人掛け、φ2200で3人掛けを想定しています。リビングとダイニングが近い距離の場合も有効です。


写真)ソファー横幅 196㎝ / ラグ φ160

写真)ソファー横幅 198㎝ / ラグ φ180㎝
複数ラグの組み合わせ

お引越しや模様替えした時にも対応できます。床面をグラフィカルに楽しむのもおすすめです。

写真)ソファー横幅 210㎝ / ラグ 220×270 / ラグ 168×238cm

サイズオーダー

間取りによって既製のサイズが敷きにくい場合は、サイズオーダーをおすすめします。サイズを自由に決められるため、レイアウトや動線を考慮した自分の暮らしにちょうどよい1枚が完成します。

 

素材選び

サイズや形に加え、素材の特長を知ることもラグ選びの重要なポイントです。同じような見た目でも、素材によって使い心地や価格帯も変わります。自分のライフスタイルに合った素材をみつけましょう。素材は、「天然素材」と「化学繊維」に分けられます。

天然素材

天然素材は、羊毛(ウール)、絹(シルク)、カシミヤ(ヤギ)など動物を原料にした素材と、コットン(綿)、ジュート・リネン(麻)など植物を原料にした素材があります。どちらも自然の風合いが楽しめ、環境にもやさしい素材です。

品名:MANYOオリエンタルカーペット

素材:ウール100

夏は涼しく冬は暖かいので年中使えます。ウールの脂分で汚れにも強く、水拭きをしてお掃除できる安心感があります。無地のデザインでも上質感がある、極めて高い品質と耐用性のある山形緞通のラグです。

備考:日本製・受注生産

品名:Sand(ファイバーアートステューディオ)

素材:コットン60% 麻40

綿のやさしい肌触りと麻のシャリっとした涼やかな素材を合わせたラグ。調湿作用があるので春・夏を快適に過ごせます。

備考:日本製・受注生産

 

化学繊維

石油や石炭などを原料とした合成繊維(ナイロン、ポリエステル、アクリルなど)や、天然繊維を薬品処理して作られた再生繊維(レーヨンなど)があります。合成繊維は、ウォッシャブル仕様のものや、消臭・抗菌加工、防ダニ加工などの機能が付与されている種類もあり、日常生活に取り入れやすい素材です。

品名:AU-from earthieno

素材:ポリエステル100

形態安定性に優れており、扱いやすい素材です。デザイン性もありながら、コストパフォーマンスが良いところが魅力です。

備考:日本製・受注生産・防ダニ・床暖対応

品名:itten AND10(スミノエ)

素材:ナイロン100

お子さんやペットがいるご家庭では、機能性がたくさんあるラグは安心です。化学繊維の素材の中では、手触りもよく耐久性に優れています。

備考:日本製・受注生産・防ダニ加工・防炎・床暖対応

 

納品事例

ラグの形は、長方形や丸型以外のタイプも。間取りや家具のレイアウトから、リビングに変形ラグを取り入れた方の事例をご紹介いたします。

リビングにはソファーに加え、窓際にカフェテーブルも。通路を確保しながらもお部屋にアクセントを加えるため、変形のラグをご提案しました。四角や丸の形では出せない個性的なラグは、スイスの代表的なインテリアファブリックブランド「クリスチャン・フィッシュバッハ」の〈メタモルフォーゼ〉。豊富なカラーバリエーションからお客さまと悩みながら選んだ色は、コントラストの強いソファーと床の色を和らげ、上品な空間を演出する仕上がりとなりました。
(ソファー横幅 286㎝ / ラグ 252×166㎝)

 

今回は、リビングでの使用におけるラグの選び方をご紹介しましたが、ダイニングセットの下や、素足になることが多い玄関や寝室などでの使用もおすすめです。足元が快適になると、暮らしがワンランクアップした気持ちになりますね。カンディハウスでは、家具だけでなく、ラグやカーテン等のインテリアエレメントも含めた、トータルコーディネートを承っております。ぜひ最寄りのショップへご相談ください。

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