ヌプリ ダイニング

デザイナー活動50年を迎えた喜多俊之氏が、去来する自国への思いを形にした「ヌプリ」。自らアイヌ語の「山」と名付け、北海道産ナラ材を使って自然と人のつながりを表現しています。ダイニングチェアーは背から肘、脚へと流れる無垢材のラインと、背の細い支柱が生む緊張感が響き合う美しい一脚です。

喜多 俊之

1942年生まれ。「デザインは全ての調和」を理念に、1969年よりイタリアやドイツ、日本などのメーカーから家具、家電、ロボット、家庭日用品に至るデザインを手掛ける。リサイクルやリユース、エコロジーなどをテーマにした作品も数多く発表。作品の多くがニューヨーク近代美術館など、世界各地のミュージアムに永久収蔵されている。シンガポール、タイ、中国などにおいてデザイン活性化の政府顧問、「日本・グッドデザイン賞」審査委員長、「国際家具デザインコンペティション旭川」審査委員長など、国内外のデザイン産業の要職を歴任。1968年より日本の伝統工芸、地場産業の活性化に携わる。2011年、イタリア「黄金コンパス賞(国際功労賞)」受賞。2016年、同賞の国際審査員を務める。2017年、イタリア共和国より「イタリア共和国功労勲章コンメンダトーレ」受勲。2018年、特許庁長官より「知財功労賞」受賞。2021年、ヴェネツィアで開催される「アルテラグーナ賞」国際審査委員を務める。大阪芸術大学教授。 著書:「デザインの力」「紙と漆」「地場産業+デザイン」「デザインの探険」などがある。

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