NAKKA

2022年2月にオープンし話題を呼んだ「大阪中之島美術館」。来館者を迎える共有空間向けに藤森泰司氏がデザインし、カンディハウスが製作を担当したベンチやチェアー等を、このたびコントラクト市場へ向けた新シリーズ「NAKKA[ナッカ]」として発表発売いたします。美術館の家具をデザインするにあたり藤森氏が直感的に思い浮かんだのは、「天然の木材を使う」ということ。経年変化の魅力により、歴史を積み重ねていく建物とともに生き続けることができる家具をイメージしました。アート体験を豊かにするための家具としてポイントとなるのは、見た目の美しさはもちろん、誰にとっても使いやすく、快適で安全であること。また、メンテナンスのしやすさや耐久性も考慮されているため、美術館に限らず公共施設やラウンジなど人々が集う場面で活躍します。

藤森 泰司

1991年東京造形大学デザイン学科卒業後、家具デザイナー大橋晃朗に師事。1992年より長谷川逸子・建築計画工房に勤務。1999年に「藤森泰司アトリエ」設立。家具デザインを中心に据え、伊東豊雄、山本理顕などの多くの建築家とのコラボレーション、プロダクト・空間デザインを手掛ける。近年は図書館などの公共施設への特注家具をはじめ、ハイブランドの製品から、オフィス、小中学校の学童家具まで幅広く活動。スケールや領域を超えた家具デザインの新しい在り方を目指して実践を続けている。グッドデザイン特別賞など受賞多数。桑沢デザイン研究所、多摩美術大学、東京大学、東京藝術大学非常勤講師。著書「家具デザイナー藤森泰司の仕事」(彰国社 / 2019)。

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