フラン リビング

2021年の「国際家具デザインコンペティション旭川[IFDA]」で、「包まれる感じ」「どこにあっても自分だけの空間がつくれる」とパーソナルスペースとしての心地よさに注目が集まった入選作を、製品化に向けブラッシュアップしました。人と人の距離感が重視される時代、公共施設や空港、またはオフィスやカフェなどで、ほどよく間を保った空間づくりを可能にします。後ろから見たときのボリュームある木の存在感が空気をやわらげ、美しい一角を作ることも魅力です。
体勢を自由に変えられる座面の広さに加え、まわりの視線を遮る高さと、体の横まで回り込んでくる背は迫力のサイズ感。スマホやパソコンへの周囲の目が気にならないくらいのこもり感があり、かといって閉塞感がないよう導き出された絶妙な“境界”を、どうぞ腰掛けてお確かめください。

下里 修平

1980年兵庫県生まれ。神戸芸術工科大学工業デザイン学科卒業後、旭川高等技術専門学院造形デザイン科で木工を学ぶ。特注家具メーカー、インテリアナスに入社し、家具の製造とデザイン設計業務に従事。2018年旭川にてカプラ舎を設立。家具のデザイン・設計、開発に関して多角的な視点でサポートしている。

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