ロカール チェアー編 #01 「見つけてもらったロカール」
2021.02.01

ロカール チェアー編 #01 「見つけてもらったロカール」

長くご愛用いただいた家具には、たくさんの思い出が。レストアストーリーではそんな思い出の家具を修理して使い続けるお客さまの声や、実際の修理の様子を2回に渡りご紹介いたします。

ご依頼主:栃木県芳賀郡在住 小林さま
ご愛用家具:ロカール チェアー
ご愛用歴:手元に引き継ぎ1年目
修理内容:張替え

今回のレストア依頼は、カンディハウス製品第一号で幻の椅子とも呼ばれた「ロカール」。ヴィンテージショップで偶然見つけた小林さまより、張替え依頼を承りました。

小林さまのお姉さまがこの度海外から帰国されることとなり、ご自宅でくつろぐことができる椅子を代わりに探してあげたのがこのストーリーのきっかけ。以前からヴィンテージの椅子や照明が好きで、何か良いものが無いか、日頃からインテリアショップに足を運んだりインターネットで情報収集していたようです。

偶然訪れたヴィンテージショップでロカールを見つけた小林さま。実は、以前にも別のヴィンテージショップでこの椅子を見たことがあったようで「素晴らしい椅子だけに、忘れずに覚えていました」とのこと。ロカールと再会し、すぐに購入を決めた小林さま。「購入したロカールは一度張替えてあるようでした。状態も含め製造当時の姿に戻してあげて、大切に使っていきたいと思いレストアを決めました」と話してくれました。

さて、小林さまより預かったロカールが修理のために工場に戻ってきました。社内のヒストリールームには一台だけ残っているものの、ロカールは以前「幻の椅子を探せ!」という企画のもと、全国くまなく探しました。しかし、なかなか見つからなかった貴重な椅子。社員も興味津々です。

 

見慣れない青い張地に、オリジナルとはところどころ異なる仕様。ボタン留めのはずがタッカーが打たれていたり。釘打ちされているところも。よくよく見ると、今の状態になる以前にも別の加工がされていたような跡が。様々な人や場所を渡り歩いてきた、経験豊富なロカールのようです。

▼黒のレザーが本社に残っているオリジナルのロカール

 

 

次回は工場での修理の様子をご紹介いたします。お楽しみに。