ワーキングチェアーの機能を4者の力でかなえた
美しく経年変化する椅子「FOUR(フォー)」。
FOURチェアーは、コロナ禍での在宅ワークが定着する中、自宅で仕事用に使う椅子の重要性について、生活者の気づきが顕在化したことに端を発しています。オフィスで使うワークチェアーやエグゼクティブチェアーには機能性やデザインの優れたものが数多くありますが、在宅ワークの主な場所である家庭のリビングダイニングにさりげなく溶け込み、食事用としてもそのまま使える椅子はこれまでほとんど存在しませんでした。このFOURチェアーは、開発を担当したアクタスとカンディハウス、デザイナーの倉本仁氏、そして技術監修のコクヨの4者の知見が、繊細な意匠の中に結集しています。
インテリアに馴染みやすいデザイン
北海道タモの無垢材を使用した3色展開の笠木部分と、クロームメッキシルバー仕上げ、サテンブラック仕上げの2種類のフレームをご用意。インテリアとの調和を考慮して選べる仕様となっています。椅子単体の美しさはもとより、テーブルと合わせた際の佇まいにはワーキングチェアーの要素を感じさせない優美さがあります。
「たべる」「はたらく」、異なる姿勢に対応
人間工学上では座りながら身体を動かせることが良いとされ、シート幅に対しアームの内寸幅を多少広げることで、食べる・くつろぐ・働く(学ぶ)・遊ぶという椅子の自由度が拡大しました。笠木を支える4本のフレームは、深く座った際に背骨が当たるのを避ける構造になっており、様々な使い方での姿勢の違いに対応します。
designer
倉本 仁 / KURAMOTO JIN
1976年兵庫県生まれ。1999年金沢美術工芸大学工業デザイン専攻卒業。国内大手家電メーカーに工業デザイナーとして勤務した後、2008年に東京目黒に『JINKURAMOTO STUDIO』を開設。プロジェクトのコンセプトやストーリーを明快な造形表現で伝えるアプローチで家具、家電製品、アイウェアから自動車まで多彩なジャンルのデザイン開発に携わり、国内外の様々なクライアントにデザインを提供している。素材や材料を直に触りながら、機能や構造の試行錯誤を繰り返す実践的な開発プロセスを重視し、プロトタイピングが行われている自身の”スタジオ”は常にインスピレーションと発見に溢れている。iF Design Award、グッドデザイン賞、Red Dot Design Awardなど受賞多数。2015~グッドデザイン賞審査委員(2018年を除く)。