
仕事と暮らし。デザインと機能性。
さまざまなバランスを意識し生まれた
“衣食住”と“働く”を繋ぐ、「FOUR」。
仕事と暮らし、デザインと機能性。
「衣食住」と「働く」を繋ぐデスク。
衣食住が主だった住まいの環境に「働く」という場所が生まれ、椅子の重要性と同様に、仕事と向き合うワークスペースについて、「サイズや収納力などの機能面」「寛ぎの空間における違和感」「“家に仕事がある”というノイズを生むこと」といった課題がありました。そこで目指したのは、書類やガジェットを整理できるなどの機能性を持ち、リビングやダイニングにある他の家具と調和するデスク。FOURチェアーを受け止める美しさも大切な要素でした。こうして、浮遊感ある天板と垂直に交わる背板の直線的なラインと有機的な脚が融合したデザインで、手に馴染みともに長く過ごしたい温もりある自然素材が魅力のFOURデスクが誕生しました。
見た目の印象を超える使い勝手
デスクとしての存在感を抑えるため、天板下をあえてシェルフにし奥側に配置しつつ、必要十分な収納性を確保したシンプルなデザイン。天板は手前にスライドする機能を採用し、背板前のオープン収納へのアクセス性を高めています。机上のガジェットをしまうだけでなく、タブレットや書類を立て掛けられ、使い勝手への工夫も凝らしています。
美しさと機能性の融合点を見出した
ひとつの答え“FOURチェアー”
ライフスタイルの変化のひとつとして、多くの人の働く場所がオフィスから自宅へとシフトしました。プライベート空間におけるライフスタイルの変化・多様化により、主に家庭の椅子に求められてきた食事のための機能から、在宅ワークなど求められる役割が増えています。「FOUR」は、ホームオフィス用として、食事用として、リラックスチェアーとして、子どもたちと戯れるための道具としてなど、多様な機能を一脚の椅子に込めるコンセプトのもと、美しい佇まいを持つ椅子として完成しました。
インテリアに馴染みやすいデザイン
北海道タモの無垢材を使用した3色展開の笠木部分と、クロームメッキシルバー仕上げ、サテンブラック仕上げの2種類のフレームをご用意。インテリアとの調和を考慮して選べる仕様となっています。椅子単体の美しさはもとより、テーブルと合わせた際の佇まいにはワーキングチェアーの要素を感じさせない優美さがあります。
「たべる」「はたらく」、異なる姿勢に対応
人間工学上では座りながら身体を動かせることが良いとされ、シート幅に対しアームの内寸幅を多少広げることで、食べる・くつろぐ・働く(学ぶ)・遊ぶという椅子の自由度が拡大しました。笠木を支える4本のフレームは、深く座った際に背骨が当たるのを避ける構造になっており、様々な使い方での姿勢の違いに対応します。
designer
倉本 仁 / KURAMOTO JIN
1976年兵庫県生まれ。1999年金沢美術工芸大学工業デザイン専攻卒業。国内大手家電メーカーに工業デザイナーとして勤務した後、2008年に東京目黒に『JINKURAMOTO STUDIO』を開設。プロジェクトのコンセプトやストーリーを明快な造形表現で伝えるアプローチで家具、家電製品、アイウェアから自動車まで多彩なジャンルのデザイン開発に携わり、国内外の様々なクライアントにデザインを提供している。素材や材料を直に触りながら、機能や構造の試行錯誤を繰り返す実践的な開発プロセスを重視し、プロトタイピングが行われている自身の”スタジオ”は常にインスピレーションと発見に溢れている。iF Design Award、グッドデザイン賞、Red Dot Design Awardなど受賞多数。2015~グッドデザイン賞審査委員(2018年を除く)。